それでも愛してる

妻との出会いから、今日までを自分目線で綴ったブログです。

会おう❗

彼女とのやり取りから数ヵ月が過ぎた。


相変わらず、朝・昼・夜の電話はもちろん、LINEも毎日 数十回の日々が続いてた頃。


「ねぇ、来月 りくの誕生日だよね。」


「あっ! そっか。忘れてた。(^_^;)」


「てか、自分の誕生日ぐらい覚えときなさい。(^w^)」

「でね。あたし、そっちに遊びに行っても良い? りくと めっちゃ会いたい❗ ホントは、今すぐに会いたい❗」


「ん? 遠いぞ~。ホントに来てくれるん?」


「うん! りくの所に行く為に、ずっと貯金してたんだもん。」

「だから、りくが嫌!って言っても行くからね!」


「そかそか。俺も、お前と会いたいと思ってたんよ。」

「こっちは寒いから、暖かい格好して来いよ!」


「いやいや。マフラーとかは、スーツケースに入れてく。こっちからマフラーして行ったらバカみたいじゃん。」



「まぁ、それもそうだな。(^_^;)」

「とにかく、雪が積もってるから、長靴な!」


「長靴~?ヤダ!」

「ねぇ、雪 たくさん積もってる?」


「うん! でも、ジュンとホタルは居ないで。」


「あはは(^○^)。当たり前じゃん! あたし、雪景色が見たいなぁ~。 ホントは、それが目当てだったりして…。(^w^)」


「あっそ。 なら、ツアーで どうぞ!

(# ̄З ̄)」


「うそだよぉ~。 寒いから2人で暖まろっ❗」


「だな。楽しみにしとるよ。(^人^)」


「うん!あたしも めっちゃ楽しみ❗」

「雪景色がねっ!d(^-^)」


こうして、俺らは 初めて会う約束をした。

大嫌い❗

彼女とLINEを始めて、ひと月ぐらい経った頃の事。


俺は、あるコミュニティーサイトでオーナーをしていた。

もちろん、彼女もメンバーとして参加していた。


俺が、或る特定のメンバーさんと、話が盛り上がり、何十回となく会話をしていた矢先。


突然、彼女からLINEが入った。

「ちょっと絡みすぎじゃない? なんで そんなに絡むわけ?」

「見てて、めっちゃイラっとするんだけど。。。」


「いや、話が盛り上がっただけやんか。」

「別に意識してる訳じゃないし。。。」



「ふ~ん。」


「なんで怒るん? オーナーやし、知らんぷり出来んやろ?」


「意識してるとか、してないとか…。 あたし全然そんな事言ってませんが…。」

「つうか、ホントは りくが意識してるんじゃないの?」


「そんなわけないやろ~。そんなチャラい男に見えるんか?」



「もう いい❗」

「あたしの気持ちなんて ど~でも良いんでしょ?」


「りくなんて大嫌い❗」

「もう、LINEも、電話もしないから❗」



そう言って、彼女からのLINEは止まった。


毎日、十回以上は電話で話してたが、その日は、1度もかかって来なかった。


「まぁ、しゃあない。言い訳するのも女々しいしな。」


そう思って俺の方からも電話はしなかった。




そして、次の日。

やはり、朝の「おはよう~❗」コールは無かった。


(まだ怒ってるんかな~。)

そう思いながらも、俺は、いつものように会社に向かった。



ちょうど昼休みに入った頃、突然 彼女からの電話が鳴った。


「もしもし、どうしたん?」


「昨日はゴメンなさい。 どうしても、りくの声が聞きたくなっちゃった。」


「うんうん。そかそか。」

「俺もな。やっぱ、朝っぱらから お前の声が聞けないと 気合いが入らんでな。(^w^)」


「また、いつものように電話しても良い?」


「もちろんや。俺は、別に怒ってるわけやないし…。」

「俺の方こそ、調子に乗りすぎてゴメンな。」


「ううん。 やっぱさ~。一晩中考えたんだけど…。」


「ん? どしたん?」



「あたし、やっぱ、りくの事が好き❗」

「だから、これからもヤキモチ焼くからね! 」

「覚悟しててよね!(^人^)」



「おぅ!望むところや。(^w^)」


「じゃあ、切るね! お仕事 頑張ってね❗」


「うん!またな!」


俺は、鼻の下を伸ばしながら電話を切った。

ベター・ハーフ

あの日以来、彼女とは毎日LINEをするようになった。


好きな食べ物、車の話、好きな色、ハマってるもの、好みのタイプ、好きな髪型…。


ありきたりな話を毎日の様にしていた。


それでも俺らは楽しかったし、いつの間にか彼女からのLINEを心待にしている自分が居た。


ある日、

「ねぇ、ベター・ハーフって知ってる?」

「ん?ベター・ハーフ? バターか何かの名前? カロリー半分とか??」


「違うよ~。

ベター・ハーフってね、魂が この世に降りてくる時に、男の魂と女の魂とに別れるんだって。元々は一つの魂だから、似てる部分が沢山あるんだ。」


「へぇ~。魂かぁ~。」

「気合いだ!気合いだ!気合いだ~! とは違うのか。」


「それは、アニマル浜口でしょ?(^-^)」

「あたし達ってさ~。すごく似てると思わない?」



たしかに、そう言われると、彼女と俺は似ている部分が沢山あった。


育った環境、趣味・趣向、価値観…。

ただ、それだけなら単なる偶然にすぎないと思われるかもしれない。


俺がビックリしたのは、ほくろの位置だった。


俺の右肩には、同じ大きさのほくろが2つ並んでいる。


それを話したら、

「あたしの左肩にも、同じ大きさのほくろが2つ並んでるよ~。」


「写メ送ろうか?」


そう言って送られてきた画像を見た時、正直 ゾッとした。

画像だから、大きさまでは はっきりとは分からないが、俺の右肩と全く同じ並び方をしていて、位置まで ほとんど一緒だった。


「なぁ、前に いつも怪我するのは左側って言ってたよな。」


「うん!」


「俺な、怪我するのは、いつも右側なんだ。 これって、偶然?」


「ん~。よく分かんないけど、偶然にしては凄すぎない? まるで半分こ したみたいじゃん」

「あたし、今まで色んな人と付き合ってきたけど、こんなに一致する人 居なかったよ~。」


「たしかにな~。単なる偶然にしては、似すぎてるよな。俺ら」


「ねっ!そうでしょ? きっと、あたし達って半分こ なんだよ。」

「きっと、魂が半分こになって、あたし達を北と南に分けたんだよ。」

「てか、あたしは そう思う事にする❗」


「だな。(^w^)」




(ベター・ハーフかぁ~。バターの名前じゃなかったんだな。)


その夜は、ベター・ハーフの事をネットで色々調べてみた。

そして、いつの間にか寝落ちしていた。