大嫌い❗
彼女とLINEを始めて、ひと月ぐらい経った頃の事。
俺は、あるコミュニティーサイトでオーナーをしていた。
もちろん、彼女もメンバーとして参加していた。
俺が、或る特定のメンバーさんと、話が盛り上がり、何十回となく会話をしていた矢先。
突然、彼女からLINEが入った。
「ちょっと絡みすぎじゃない? なんで そんなに絡むわけ?」
「見てて、めっちゃイラっとするんだけど。。。」
「いや、話が盛り上がっただけやんか。」
「別に意識してる訳じゃないし。。。」
「ふ~ん。」
「なんで怒るん? オーナーやし、知らんぷり出来んやろ?」
「意識してるとか、してないとか…。 あたし全然そんな事言ってませんが…。」
「つうか、ホントは りくが意識してるんじゃないの?」
「そんなわけないやろ~。そんなチャラい男に見えるんか?」
「もう いい❗」
「あたしの気持ちなんて ど~でも良いんでしょ?」
「りくなんて大嫌い❗」
「もう、LINEも、電話もしないから❗」
そう言って、彼女からのLINEは止まった。
毎日、十回以上は電話で話してたが、その日は、1度もかかって来なかった。
「まぁ、しゃあない。言い訳するのも女々しいしな。」
そう思って俺の方からも電話はしなかった。
そして、次の日。
やはり、朝の「おはよう~❗」コールは無かった。
(まだ怒ってるんかな~。)
そう思いながらも、俺は、いつものように会社に向かった。
ちょうど昼休みに入った頃、突然 彼女からの電話が鳴った。
「もしもし、どうしたん?」
「昨日はゴメンなさい。 どうしても、りくの声が聞きたくなっちゃった。」
「うんうん。そかそか。」
「俺もな。やっぱ、朝っぱらから お前の声が聞けないと 気合いが入らんでな。(^w^)」
「また、いつものように電話しても良い?」
「もちろんや。俺は、別に怒ってるわけやないし…。」
「俺の方こそ、調子に乗りすぎてゴメンな。」
「ううん。 やっぱさ~。一晩中考えたんだけど…。」
「ん? どしたん?」
「あたし、やっぱ、りくの事が好き❗」
「だから、これからもヤキモチ焼くからね! 」
「覚悟しててよね!(^人^)」
「おぅ!望むところや。(^w^)」
「じゃあ、切るね! お仕事 頑張ってね❗」
「うん!またな!」
俺は、鼻の下を伸ばしながら電話を切った。